Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

山崎武、公約通りのホームラン!

 火を噴くような山崎武の弾丸ライナーは、地元ファンで沸き返る左翼席へ突き刺さった。
1回二死二塁、「何としても打ちたかった」という気合の当たりは、初経験の球宴本塁打に。「きょうは打つよ」。普段はめったに呼ばない家族の前で、プロ21年目のベテランが公約通りのアーチを架けた。出場選手中最多の109万4803票を獲得。7年ぶり3度目の球宴は、前半戦終了間際のスランプがうそのような「最高の試合」となった。3年前にオリックスから戦力外通告を受け、一度は引退を決意。楽天に入団し、周囲の声に励まされながら今がある。
 「パの4番を張らしてもらい、ホームランを打って、賞までいただけるなんて…。本当にうれしい」。前半戦で31本塁打65打点。両部門でリーグ首位を快走した38歳は、「頑張ったご褒美かも」と、感慨深げに振り返った。2打席目は、右方向に狙い澄ました二塁打。技ありの一打に、テレビ解説に訪れていた野村克也監督も、思わず「シーズン中に、あんな打ち方ができれば…」と苦笑したほど。「田中が打たれなければ、"勝って200万円"はおれのものだったのに…。その分は、あいつの契約金からもらうとしよう」と、思わず冗談もこぼれた。試合に負けても、この日の主役は紛れもなく山崎だった。