ソフトバンクにも勝ち越し！ 楽天、4位も見えてきた！？

　東北楽天は終盤に打線がつながり3連勝！ 対ソフトバンク戦を13勝11敗で終えた。
同点の7回2死二、三塁で草野大輔がライト線に2点タイムリーを放って勝ち越し。9回には山崎武司の43号2ランホームランも出て、一気に突き放した。先発の一場靖弘は5回まで走者を出さない完ぺきな投球。6回にホームランを許し7回途中で降板したが6勝目を挙げた。

●ソフトバンク−楽天最終戦（楽天14勝10敗、13時1分、ヤフードーム、34,259人）
東北楽天：００１ ０１０ ３０３　８
ソフトバンク：０００ ００２ ０００　２
▽勝：一場（12試合６勝２敗）
▽敗：新垣（20試合７勝９敗）
▽本塁打：松田7号、山崎武43号

　昨日の試合で初のシーズン最下位脱出が決定した楽天。
そんな今年の楽天をリードしている山崎武がついに単独の本塁打王を確実にした。
9回6点差に広げるダメ押しの43号2ランホームラン。達成感に心地よく浸る38歳の笑顔があった。
7試合ぶりの1発で、帰国したタフィ・ローズ（オリックス）に並ぶ42号を11試合ぶりに放った時と同じように難産だった。前半戦は55号の日本記録も更新しそうな勢いだったが、後半になってペースダウン。股関節を痛めるなどけがも重なり、9月はやっとのこと3本を放った。表向きの印象とは違う繊細な性格が災いしたのだろうか。それでも「ここまで来てタイトルを取れなければ、前半戦頑張った意味がなくなる」と自分を奮い立たせた。
11年ものブランクがあった本塁打王はプロ野球で例を見ない。前回は「本能で来た球を力任せに打っていた」というが、今季は相手の配球を徹底して読むのがモットー。「仙台で何とか打って4位も決めたい」と残り試合で記録達成を狙っているようだ。
　残り4試合。あと3本で通算300号に達する"武司おじさん"の頑張りに注目だ！