ボビー・オロゴンが大暴れ！ ムルアカ氏制止

　人気タレントのボビー・オロゴンさん（39、本名＝オロゴン・カリム・アルハジ）が、東京都渋谷区内の所属事務所で給料の支払いをめぐり、伊藤和之事務所社長（55）らに対する暴行容疑で警視庁原宿署から事情聴取を受けた。居合わせた所属タレントで鈴木宗男衆院議員の元秘書ジョン・ムウェテ・ムルアカ（44）さんらが制止したが4人が負傷した。同署は、容疑が固まれば書類送検する方針。現場は大荒れの状態。聴取を終えたボビーは「暴行してない。ムルアカに殴られた！」と言い残し、ピースサインで同署を後にした。
　「社長いるの？」 ボビーが、いつものトボけた調子とは違いシリアスな声色で所属事務所「アールアンドエープロモーション」を訪れた。午後1時、事務所2階では伊藤社長、ムルアカ氏と警察関係者がボビーの専属マネジャーのサリムラ・カジョール氏が起こした横領問題について協議していた。
2階に上がったボビーに、伊藤社長が「きょうは話すことはない。帰れ！」と言ったその瞬間にボビーはブチ切れ。「てめえ、ふざけんなこの野郎！」と絶叫するやイスを振りかざし放り投げると、伊藤社長の首根っこをつかみ壁に叩きつけた。
事務所員7人かがりで取り押さえようとしたが、相手はK-1で2戦2勝の猛者。ついたてを破壊し、コーヒーをぶちまけ、事務所内はメチャクチャになった。その間、英語や母国ナイジェリア語で激しくののしり、日本語で「金をよこせ！！」と絶叫した。
　おびえ泣きながら女性事務所員が110番通報。駆けつけた警察官6人を相手にしても激しく抵抗したボビーだが、午前1時20分ごろ、パトカーで警視庁原宿署へと連行された。
取り押さえようとして、胸部を打撲した事務所員はボビーの様子を「殺気立っていた。普通じゃない目をして怖かった」。ムルアカ氏は「キレたら何をするか分からない男。格闘家がリングの外で暴力を振るってはいけない」と話したが、結局、事務所員4人がケガし、ボビーも唇を切る暴れようだった。
　所属事務所によれば、ボビーのマネジャーのカジョール氏は、昨年10月からローカルテレビやイベントの仕事6件を事務所には「断った」と報告しながら、実際にはボビーに出演させ、出演料を自身の個人事務所の口座に振り込ませていたという。その総額は約2,000万円にも上る。事務所はロッキー氏の着服に1週間前に気づき、告訴の準備を進めていた。
　事務所は「今回の金銭着服をボビーが知っているかは分からない。仲のよいロッキーが疑われて逆ギレしたのでは」としながらもボビーを解雇し、今後はロッキー氏を背任横領で、ボビーを暴行で刑事告訴することを示唆した。
　バラエティー番組から映画出演、さらには格闘技と“連勝街道”を爆進してきたボビーだが、場外乱闘でとんだ黒星を喫してしまった。

　あの陽気で明るいボビーが一転。人が変わったかのように暴力を振るったという。
果たして、今後は一体どうなってしまうのか？ ボビーの未来は見えない…。