Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

はしれ!エボ電 〜若き技術者たちの挑戦〜

失敗しない人は成功しない。
何故ならチャレンジしないからである。


失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れたい。


松下電器(パナソニック)創業者の松下幸之助は、常にチャレンジ精神を持ち続けた。
そんな想いに応えるかのように、高校生たちの熱き挑戦が秋田のローカル線で実現しました!

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パナソニック社製の乾電池「エボルタ」を使用した実証実験イベント【エボルタチャレンジ】。
昨年11月に大館市の旧小坂鉄道で行われたチャレンジに続く第2弾がここ由利高原鉄道を舞台に行われました♪
http://panasonic.jp/battery/drycell/evolta/challenge/2015/


今回は【乾電池で動く電車の世界最長距離】のギネス記録達成をかけた挑戦!
記録達成には、上り坂方面に向けてスタートして、挑戦中は一切修理することなく、20km以上を走破することが条件です。

ギネス記録をかけて挑戦したのは、埼玉県立川越工業高等学校の電気科「電車班」の生徒13名。
あの「ウォークマン」や「Suica」などの開発者をはじめ、日本を代表する技術者を輩出している名門校です!
実際の在来線と同じ軌道幅、送電技術を用いた"自家製電車"がテレビや雑誌で話題となった学校でもあります。


実験に使用する車体は長さ4.1m、高さ2.9m、幅約1.5m、重さ1.1tで、動力は約600本の単1形乾電池のみ!
また、鮮やかな黄色と青が印象的な車体のデザインは同校のデザイン科の生徒さんが担当されたそうです。

昨年12月に山ろく線から引退した「YR-1500形」をモチーフとしたデザインとなっています。


なお、今回のイベント実施にあたり、由利高原鉄道では上下4本を運休してバス代行を行いました。
高校生たちの熱き挑戦を全力で支えようとする小さなローカル線の心意気は素晴らしいですよねー(*´Д`)

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開始に先立ってセレモニーが行われ、その場に集まった誰もが成功を祈りました。
そして12時30分、大観衆に見守られて世界最長距離の鉄道走行チャレンジがスタート!

後方には川越工業高校の応援団旗がなびいて、一丸となって挑戦する意志が伝わってくる光景でした(`・ω・´)


前郷駅から軽快に走り出したエボルタ電車は、後半を中心に上り勾配が続く往路へ…。
スタートを見届けた人たちも、一斉に沿線に繰り出してあちらこちらにギャラリーが詰めかけました。


『高校生たちがエボルタチャレンジなら、自分は"チャリンコチャレンジ"だー!』
…ということで、今回は大胆にも自前の自転車を持ち込んで撮影活動に挑戦してみました(笑)


西滝沢駅吉沢駅の間にある子吉川にかかる橋梁。

川岸の色鮮やかな紅葉を横目に、時速8キロのゆっくりとしたスピードで矢島駅を目指します。


吉沢駅川辺駅の間は子吉川に落ち込むような急な崖づたいに線路が走ります。


11月に入っても鮮やかな色づきを見せる木々の中を走りぬけていきました。

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道中は車両トラブルなどもなく、約1時間半かけて折り返し地点の矢島駅へ到着。

到着時点ですでに想定時刻より9分遅れとのこと…。5分ほど休んだあとすぐ出発していきました。


ちなみに矢島駅の待合スペースには、大きなモニターとさまざまな機器がズラーッと並びます…。

実は今回の挑戦は「ニコニコ動画」の生放送として配信されていました!

モニターの前で実況(?)しているのはお笑いコンビ「ダーリンハニー」の吉川正洋さん。
日本テレビ笑神様は突然に」の人気企画『鉄道BIG4』にも出演した鉄道好き芸人として知られています!

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行きと打って変わって下り勾配の多い復路。
折り返して引き続き撮影…といきたかったですが急に振り出した雨と久々に自転車を漕いだ疲れでダウン…。
…ということで、矢島駅に自転車を置いて運休列車と同じ時刻で走る代行バス前郷駅へ戻りました(笑)


バスで向かっている最中には、雨もやみ、目標の20km地点も無事に通過したとの情報も…。
そして、前郷駅に着くとまもなくゴールを迎えようとしていたエボルタ電車がホームに滑り込んできました。

15:18、前郷〜矢島間の往復計22.615kmを約2時間50分かけて無事走破!
乾電池のみで動く電車の世界最長距離として見事ギネス世界記録に認定されましたー(*´∀`)ノ


川越工業高校電気科「電車班」の皆さん、車体デザインを担当したデザイン科の皆さん。
ギネス世界記録が無事に達成できたこと本当におめでとうございます!


【高校生たちが、単一乾電池600本が動力の自作の電車で、約20kmを走りきる。】
世界に胸を張って誇れるチャレンジを目の当たりにすることができて良かったです♪


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最後に、山ろく線の残りわずかな秋の光景を紹介して終わります。
http://www.obako5.com/


▼旧鮎川小学校の桜並木とYR-3001形(子吉〜鮎川間)

久保田駅付近の桜並木とYR-3001形(久保田駅構内)

▼鮮やかに色づいた木々が並ぶ黒沢駅とYR-2002形(黒沢駅構内)

▼初冠雪を記録した鳥海山とYR-2002形(前郷〜久保田間)


もうまもなくすると色づいた葉も落ちて冬の足音が近づいてくることでしょう。
残り少ない秋ならではの光景…。皆さんもお近くでも探してみてはいかがですか?


朝晩はすっかり冷え込んでそろそろタイヤ交換を考えないといけない時期ですねー。
備えあれば憂いなしと言いますから、早めの対応でゆっくり冬を迎えられようにしましょう!