Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

思い出は、旅につきもの。

旅とは、思い出。
旅立ちは、足が竦む。
旅立ちは、想いが竦む。
だから、思い出をつくれる。


勇気を出して、旅立とう。
旅に出なければ、思い出はつくれない。

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いまいち安定しない空模様の中、ちょっと日常の喧騒を忘れて"歴史ある美しい光景"に癒されましょう…(*´Д`*)


14日(土)、由利本荘市内の民家や商店などで受け継がれてきた雛人形を公開する「町中(まちなか)ひなめぐり」へお邪魔してみました♪


ひなめぐりは『由利本荘ひな街道』と銘打った観光イベントの一環。
本荘・矢島・岩城・大内の市内4地域にある民家や商店など計60カ所を会場に開催されています。

江戸時代、現在の由利本荘市内には本荘・亀田・矢島の3つの藩が置かれ、それぞれ城下町として栄えました。
関西方面とを行き来した北前船での貿易も盛んで、その際当時の武家や商家に雛人形の文化が伝ったとされています。


由利本荘ひな街道−お雛様を訪ねる町中ひなめぐり
http://www.yurihonjo-kanko.jp/special/hina/

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ひなめぐり期間中、由利高原鉄道(鳥海山ろく線)では特別列車「おひなっこ列車」を毎日1往復しています。

車内にはひな人形や由利本荘市の工芸品「ごてんまり」などが飾られ、ひなめぐりに訪れる観光客をもてなしています。


山ろく線の終点・矢島駅で行われたオープニングセレモニーは雪が舞う中で行われました。

おひなっこ列車の到着に合わせて、地元の保育園児たちが「うれしいひなまつり」を披露して観光客を楽しませていました♪


矢島駅待合室の雛飾り。

プラレールが走るというちょっと変わった飾り付けはちびっこたちに人気を集めていました(*´∀`)

地元住民や鉄道ファンに人気な売店「まつこの部屋」も初日から多くの観光客で賑わっていました(笑)


由利高原鉄道ホームページ
http://www.obako5.com/

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このひなめぐりでは、地元の中学生たちが『ひなめぐりもりあげ隊』としてひなめぐりのガイド役に挑戦しているそうで…。
たまたま矢島駅で待機していた女子中学生3人組が案内してくれるというので、遠慮なく連れてってもらいました(笑)
ここまできて、撮り鉄だけやって帰るのも物足りないですからねー。


まずは、矢島地域を代表する酒造会社「天寿」。
毎年2月に行われる酒蔵解放では大賑わいの天寿には、1869年に購入された「古今雛」と呼ばれる雛人形が展示。

男雛・女雛に三人官女、五人囃子…と現在の形に近いですねー。自分の実家にある雛人形もこれとほぼ同じだったと思います。
雛飾りもさることながら、雛壇の後ろに飾ってあるしなやかな筆遣いが印象的な屏風にも圧巻させられました!


そして、『矢島のひなめぐりで絶対外せない!』と言われる大井家。
江戸時代後半から造り酒屋を営んでいた旧家である大井家には、1864年に購入された「享保雛」と呼ばれる雛人形が展示。

まさに絢爛豪華な雛飾りは見る者を圧倒します! 男雛の上に飾られている天蓋は男雛を天皇に見立てて作られたものだそうです。
なお大井家の主屋は、大正5年に建築された近代の商家住宅として平成16年に国の登録有形文化財にも登録されています。


さらに、今回のひなめぐりでは一般公開していないという山田家へ特別にお邪魔させてもらいました。
まつこさんに『ここだけは絶対行きなさい!』と念を押されて来ましたが、至って普通のお宅でちょっと躊躇いました…(^^;)

代々木工職人という山田家の雛人形は「古今雛」と「享保雛」の二対で昭和の初め頃に購入したとのこと。
ごく普通の民家にこんなに立派な雛人形があるなんてただただ驚きです!


…ということで、約1時間ほど町内を散策して矢島の街で受け継がれてきた伝統を堪能しました♪
雪が舞う寒空の下でガイドしてくれたお姉さんたち、ありがとうございましたー(*´Д`*)ノシ

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初日となった14日は、県内外から大勢の観光客が訪れて、普段は静かな矢島の街中がとても賑やかな雰囲気。


午後には、団体ツアー客の対応も兼ねてなかなかお目にかかれない3両編成での運行も見られました!

今や山ろく線の顔となった「YR-3000形」シリーズ。
沿線の風景をイメージした鮮やかなボディが特徴の3両が仲良く連なり、一路羽後本荘駅に向けて走り抜けて行きました♪


なお、町中ひなめぐりをはじめとした観光イベント『由利本荘ひな街道』は、今週末の22日(日)まで開催しております。
ちょっと天気はよろしくないようですが、まもなくやってくる春の訪れと江戸時代から変わらぬ伝統を感じてみてはいかがですか?

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さてさて、矢島からの帰宅する道中に見かけた"ニュースな現場"…。


国道7号線を走っていると一際目立つその存在感。
台湾の海運会社所有の貨物船「CSEクリッパーエクスプレス」が由利本荘市岩城道川の海岸に座礁したというニュースはご存じですか?


◆暴風雪 貨物船が座礁由利本荘沖 - 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20150311-OYTNT50072.html

大荒れとなった11日に発生したこの一件では、『海猿』のモデルとして知られる海上保安庁の特殊救難隊の隊員らも出動しました。
今のところ船内の浸水や油の流出がなく、けが人もいない、食料も十分にあるということで、船長ら乗組員は船を離れることを拒んでいるそうな…。
今後、サルベージ船で沖合に引き出すことになるものの、海運会社とサルベージ会社の交渉次第では長期化するのではないかと懸念もされています。


ちなみに、座礁してる場所が比較的国道に近いとあって、県内外から様子見に来ているようです…(笑)


【3月18日追記】
座礁していた貨物船は17日夕方にタグボートにけん引され沖合へ脱出。今後秋田港で船体の検査などを行う予定だそうです。
◆6日ぶりに離礁、パナマ船籍貨物船 由利本荘市岩城の沖合 - 秋田魁新報
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20150317n