Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

負けるなよ、親父。

突然のことで乱雑な文章になっているかもしれませんがお許しください。

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13日水曜日、親父が「くも膜下出血」に襲われ、秋田市内の病院で緊急手術を受けました。


脳の動脈がこぶのようにふくれて、あるとき突然破裂するくも膜下出血
働き盛りの人に起こり、最初の出血で発症した人の3分の1は死に至るという極めて死亡率が高い病気としても知られています。
出血の量が多い時にはすぐに意識がなくなり、特に重症の場合には病院にたどり着く前に亡くなる人もいるそうです。
救命できても後遺症が残る例が多く、完全に治癒する確率はくも膜下出血を起こした人の中で約2割と極めて低くなります。


13日の朝から頭痛が収まらず地元の病院を受診。
頭部のCT検査などを行ったところ、「脳の動脈に3つこぶがあり、うち1つから出血。くも膜下出血の可能性がある」と診断されました。


家族の話によれば、前日12日の朝から頭痛を訴えていたとのことでした。
しかし、親父自身は『いつものこと』とあまり気にせず、普段服用している痛風の薬を飲み、その後普通に仕事へ行ったそうです。
恐らくその時点で、3つあるうちの1つのコブから出血していたのではないかという診断でした。

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自分は夜勤を終えて帰宅したちょうどその時に電話で一報を受けました。


「父さんがくも膜下出血で、これからドクターヘリで秋田へ搬送する。すぐに来てくれ。」
普段は明るく温厚な母が、かろうじて聞こえるぐらいな小さな声で涙交じりに訴えかけていました。


親父はヘリに乗せられ、秋田市の県立脳血管研究センターへ搬送されてきました。
ここでは処置ができないという説明があり、医師と相談して県のドクターヘリを要請したそうです。


『早いうちに手術をしなければ、3日もしないうちに別のこぶも破裂する可能性がある。』
再度頭部のCT検査などを行った医師から告げられた言葉に、自分も家族もどう反応してよいか分からなくなりました。


ただちに緊急手術が行われ、搬送されてから数えること約8時間後に無事終了。
既に破裂したこぶは再破裂を防ぐため【クリッピング】という手術が、ほかのこぶに対しても破裂を防ぐ手術が施されました。


親父の場合、比較的に発見が早い段階であったこと、最初の出血が少量で一時的に止血していたことが幸いしたようです。

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手術から一夜明け、やっと面会を果たすことができました。


しかし、翌日病室にいた親父の姿に、わが目を疑い、その場に立ち尽くしてしまいました…。


今回のように動脈のこぶが原因となるくも膜下出血の場合、最も危険な事は【再発作(再出血)】だそうです。
破裂したこぶは再度破裂することが多く、再破裂を起こすと脳のダメージがより深刻になり、生命の危険が高くなります。


再破裂を防ぐため、むやみに動かないよう手足には拘束器具がつけられているのですが、それを外そうともがく親父。
傍らには何人もの看護師さんが集まり、もがく親父を必死になって押さえつけている状態でした…。


もがく理由を自分はすぐに察知しました。
仕事のことはもちろん、毎年この時期は地域行事の運営において中心的な役職を任されていました。
開催も今週末に迫った中で離脱することに、親父は受け入れることができなかったのでしょう…。


若くして父(私の祖父)を亡くし、自分が生まれるずっと前から一家の大黒柱として家族を支えてきた親父。
地域のあらゆる役職を任されて、人一倍責任感も強かった。
手術直後でまだ意識が朦朧としている中、みんなに迷惑をかけられないという思いは頭に残っていたのかもしれません。


目の前で起こっている現実を、どこか受け入れたくないという気持ちが出てしまったのかもしれません。
母と妹は親父のそばで一生懸命なだめているのに、自分はただただ遠くから見つめることしかできませんでした。


何もしてやれない、何もできない自分がとても無力に感じました…。


その後、睡眠導入剤や麻酔薬などで何とか落ち着きを取り戻したと看護師さんから聞かされました。


『あれぐらい元気ならすぐに退院できますよ! だから安心してくださいね!』
優しく話しかけてくれた看護師さんの言葉に、母も妹もほっとしたのかうっすら涙を浮かべていました。
前日の夜もいつも通りに家族揃って団らんしていたのに気付けなかった。それで相当責任を感じていたのかもしれません…。


完全に治癒するまでには最低でも1か月はかかるとのことです。
今回のことで、自分自身の体調もより一層気にかけないといけないという気持ちになりました。
恐らく母が中心となって看病にあたるとは思いますが、自分も秋田市内に住んでいる以上できる限り支えていきたいと思います。

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先日、あるオークションサイトをあちこち眺めているときのこと。


普段は巨人の応援なんて全然しない自分が、なぜか巨人のユニフォームに目がいき『落とさなければ…』という衝動にかられました。
親父は昔から大のジャイアンツファンで、東京へ出張した際はドームで観戦するのがお決まりというぐらいの筋金入り。
思えば、この不思議な衝動にかられた出来事が、一種の"虫の知らせ"だったのかもしれません…。


ジャイアンツが頑張れば、親父も頑張れる。』
ふとそんなことが頭をよぎりました。

そして、最近では楽天のことも気にかけていた親父。
自力でのCS進出も消滅してしまいましたが、せめて借金を一つでも多く減らすぐらいの試合を見せてほしい。


全国の野球を愛する人に裏切り者と思われても構いません。
今は、とにかく親父が今まで通りの元気な姿で帰ってきてくれることを願うばかりです。

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最後に、長々と暗い話をしてしまい申し訳ありませんでした…。


明日のなかいち、時間があればお邪魔したいと思います。
見つけたときは、変に気を遣わずにいつも通り接してやって下さい(笑)