Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

ありがとう。〜絆を結ぶ名車たち〜

"出会い"があれば、"別れ"もある。


雪解けも進んで春の足音がようやく近づいてきた今日この頃…。
鉄道においても、この時期になるとそれを実感する出来事が多くなります。

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先週15日に実施されたダイヤ改正は、秋田における鉄道史が大きく変わる出来事が盛りだくさんの内容でした。


上野駅青森駅を結んだ寝台特急「あけぼの」号が、14日夜の出発便を最後に43年余りの歴史に幕を下ろしました…。

1970年10月に上野〜青森間を奥羽線経由で結ぶ寝台特急としての運行を開始したあけぼの。
山形新幹線の開業などで羽越線経由となった後も、首都圏と北東北を結ぶ重要な交通手段として利用されてきました。


車体が青い「ブルートレイン」として幅広い年齢層に親しまれましたが、車体の老朽化や利用者の減少により廃止が決定しました。


途中駅である秋田駅にも、廃止が決まってから別れを惜しむ鉄道ファンや家族連れが連日詰めかけていました♪


思えば、自分もB寝台の個室や"超"人気席の「ゴロンとシート」で何度も上京してましたね〜(笑)


朝早くから都内で行動するときにはとても重宝しました。ただ車内も楽しみ過ぎて寝不足気味になるのはお決まりw


今後は、大型連休や夏休み、年末年始など利用頻度の多い時期に臨時列車として運行される予定です。

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あけぼのの引退と時同じくして、首都圏と北東北を結ぶ役割を"後輩"に託したベテランがここにも…。

長年「こまち」号として活躍した「E3系」が14日をもって秋田新幹線から姿を消しました…。
1997年3月の秋田新幹線開業以来、東京と秋田を乗り換えなしで結び、多くの観光客やビジネスマンに利用されてきました。
白と銀の車体にピンクのラインが入った落ち着いた雰囲気の外観は、家族連れや鉄道ファンからも人気を集めました(^^)


最終運転となる14日にはJR秋田駅でラストランセレモニーが行われ、別れを惜しむ多くの人たちが詰めかけました♪
地元の保育園児たちが歌を披露した後、E3系こまちとして最後の乗務を担当する乗務員への花束贈呈などが行われました。

午前8時56分、秋田駅長の出発合図とともに大きな汽笛を鳴らして、E3系での最終列車となる「こまち28号」が東京に向けて出発しました。


また、秋田駅の中央改札口横のスペースには、E3系の引退を受けて寄せられたメッセージが掲出されています。

こうして見ると、『本当に多くの人たちの"大事な足"として活躍していたんだなぁ〜』と感じますね(^^)

自分は、首都圏へ出かける際【行きはあけぼのゴロンと、帰りはこまちグリーン。】なんてトンデモ行程が定番でした←


15日からは「スーパーこまち」として走ってきた新型車両「E6系」に入れ替わり、列車名もすべて「こまち」に統一されました。
盛岡駅以南では日本最速となる最高時速320キロ運転を開始。秋田〜東京間は最大8分短縮され、最速3時間37分で結ばれます!


なお、引退したE3系車両は、東北新幹線「やまびこ」「なすの」山形新幹線「つばさ」に転用されることとなっています。
また、山形新幹線へ転用される一部の編成は、内外装が一新された『ジョイフルトレイン』として新たなスタートを切ります♪

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あけぼのやE3系ほどは注目されませんでしたが、こちらの列車もひっそりと秋田の鉄路から退きました。

特急「いなほ」号として運転されてきた485系が、14日をもって秋田〜酒田間での運転を終了しました。
昨年9月のダイヤ改正以降「E653系」との置き換えが進められ、15日から秋田駅発着のいなほ号はすべてE653系に統一されました。
かつては秋田県内を縦断するように走っていた485系も、今回のダイヤ改正で見られる機会がかなり減ってしまいます…。

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…ということで、秋田から続々と旅立った多くの名車を振り返ってみました。
実際に走っている間はなかなか実感がわかないものですが、いざ無くなってしまうと寂しい限りですね…。


ちなみに、今回の引退続々に合わせてグッズも続々登場しているようです。

記念のプレートやキーホルダーはよくありますが、今回は写真集まで登場するほどの熱の入れようです(笑)


『長い間、秋田と首都圏を結んでくれてありがとう。そしてお疲れ様…。』
自分自身も何度も何度も利用させてもらった名車たちに、心から感謝したいと思います(^^)