三陸の今を見つめる…【第2部(大船渡〜気仙沼)】
前回は、宮古からスタートし釜石まで南下したところまで紹介しました。
今回は【第2部】として大船渡市から宮城県気仙沼市までの様子をお伝えしたいと思います。
※心的なストレスを引き起こす可能性も考えられますので、十分注意してご覧下さい。
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【ルート】釜石市〜[R45](大船渡市・陸前高田市)〜宮城県気仙沼市
後半もほぼ国道45号線に沿って移動しました。
この辺りは国道自体も被害を受けており、アスファルトを敷き直した箇所が多く見受けられました。
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【大船渡市】
大船渡の市街地に着いたころにはちょうどお昼時。
朝は海鮮丼を頂いたので、お昼は地元でおいしいと評判の人気ラーメン店にお邪魔しました♪
市街地から少し離れた山間の集落にあるラーメン店「黒船」さんです。
看板が無ければ絶対ラーメン店には見えないスタイリッシュな外観(笑)
60〜70年代のロック系のポスターなどが貼られていて、おしゃれなカフェやバーのような内装でした(^^)
「秋刀魚だしラーメン(しょうゆ)」(中・700円)のチャーハンセット(+200円)を注文。
その名の通りサンマの出汁をメインにしたスープでとてもあっさりとした味わいです♪
具はネギ・チャーシュー・メンマとおなじみの組み合わせに水菜という異様な光景が…(笑)
麺は中太のストレート麺で見た目よりしっかりコシがありました!
◆大船渡 秋刀魚だし黒船オフィシャルサイト
http://www.m-side.net/~kurofune/
◆黒船 - 食べログ
http://r.tabelog.com/iwate/A0304/A030403/3000474/
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【陸前高田市】
▼JR陸前高田駅(市内高田町)
一ノ関駅と盛駅(大船渡市)を結ぶJR大船渡線も震災で大きな被害を受けました。
ここ陸前高田駅は駅舎ごと流出してしまい、今はプラットホームだけが残っています…。
陸前高田市内の竹駒・脇ノ沢・小友の3駅も津波の被害を受け、同様に駅舎ごと流出してしまいました。
▼陸前高田市街地(市内高田町)
商店や住宅が立ち並んでいたはずの市街地中心部は大津波で壊滅的な被害に…。
市役所庁舎(左)や地元資本のスーパー「マイヤ高田店」(中央)など、わずかな建物だけを残し姿を消しました。
市役所では庁舎の3階まで浸水したとのこと。こんな高さまで水没するなんて誰も想像しなかったでしょう…。
岩手県沿岸の各市町村の中で特に被害が大きく、人口24,000人のうち約1,700人の方が犠牲となりました…。
▼陸前高田市民体育館(市内高田町)
海岸から約1キロ離れた場所に位置する「市民体育館」。
市の避難所に指定されていたこともあり、地震が起きた後多くの市民が避難したそうです。
しかし、大津波は天井までの高さが35メートルもある体育館ごと呑み込み多くの命を奪い去っていきました…。
体育館裏手の壁が一面崩れており、あの日襲いかかった津波の威力がいかなるものかを物語っています。
▼高田松原の『一本松』(市内高田町)
海岸沿いに約6,200本のクロマツが植えられていた「高田松原」。
夏は海水浴客で賑わいを見せ、三陸を代表する観光地として知られていました。
三陸津波やチリ地震津波で街を守った防潮林も、今回の大津波でほぼすべてなぎ倒されてしまいました…。
大津波に耐え倒れずに残った一本の松。メディアにも取り上げられ話題になりましたね♪
復興のシンボルとして「希望の松」「奇跡の一本松」などと呼ばれ、連日多くの見物客が訪れています(^^)
しかし、海水がしみ込んだ影響で根が腐食してしまい、昨年10月の調査で再生不可能と判断されました…。
遠目からでもすっかり葉が茶色くなっているのが見てとれます。あとは枯れるのを待つだけなんですね…(泣)
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【気仙沼市】
▼JR鹿折唐桑駅付近(市内新浜町)
この周辺は、大津波が襲った後に大規模な火災が発生しあたり一帯"火の海"となりました。
津波で大型漁船「第十八共徳丸」がここまで流されてきました。今なお駅前広場に残されたままです…。
この光景は新聞やテレビなどで頻繁に取り上げられ、見覚えのある人も多いと思います。
撮影から戻ると、ミヤコーバスの路線バスがお客さんを乗せているところでした。
鉄道が不通となっている区間が多い沿岸部では、代替の路線バスが貴重な移動手段となっています。
▼南気仙沼駅付近(市内潮見町・弁天町)
フカヒレ生産量日本一の街として知られる気仙沼。
魚市場や水産加工工場などが立ち並んでいたこの一帯も津波と火災で壊滅的な被害を受けました…。
特に気仙沼市街地は地盤沈下がひどく、主要な道路を優先的に道路のかさ上げ工事が行われています。
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この先南三陸町や石巻市まで南下したいところでしたが、時間の都合でここで終了。
気仙沼からは一関市へ。東北自動車道・秋田自動車道と経由して秋田へ戻りました。
【その他に撮影した写真は下記サイトで公開しております】
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-yz5l6ej72xpnxmnfxxto2px6p4-1001&uniqid=4b8219b2-30d6-48fa-846d-e22f16733489
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おみやげは「三陸鉄道復興祈念きっぷ」(380円)と「かもめの玉子」(6個入 525円)です♪
きっぷは北リアス線宮古駅で購入しました。ただのホタテの貝殻ではありませんよ(笑)
平成25年復旧予定の南リアス線吉浜駅〜恋し浜駅間で実際に片道利用できるそうです(^^)
「かもめの玉子」は、大船渡のさいとう製菓さんが製造している岩手を代表するお菓子ですよね♪
今回の震災で本社や工場が壊滅状態となりましたが、現在は製造・販売とも無事再開されています。
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今回も愛車を痛めつけながら走りに走った総移動距離600キロ…(爆)
しかし、今後も起こりうる災害への対策や心構えなどを改めて考えるいい機会になったと思います。
東日本大震災のような大災害が二度と起こらないとは限りません…。
もしかしたら数年後と言わず今日・明日起こってしまうかもしれません。
その時は今回の震災で一人ひとりが考えたであろう教訓や心構えを忘れずに実行しましょう。
もちろん、募金やボランティアなど被災地への支援活動を継続して取り組むことも大事です。
まだまだ助けを必要とする人がたくさんいることを忘れてはいけません。
最後に、震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。
また、被災された皆さんが一日も早く日常を取り戻せるよう心から願っています。