楽天粘り勝ち! 草野が大活躍
東北楽天が終盤に粘りを見せ、西武に逆転勝ちしました!
同点に追いついた8回、嶋基宏と渡辺直人の連続安打などで2死一、二塁とし、草野大輔が左中間へのタイムリーヒットを放ち勝ち越しに成功。西武先発の帆足和幸を打ちあぐんだが、3点を追う7回に4安打で一気に追いついた。楽天先発の林恩宇は6回を3失点とまずまずの投球。以降は永井怜、小山伸一郎の継投でしのいだ。西武の連勝は6でストップした。
●楽天−西武23回戦(西武13勝10敗、フルキャストスタジアム宮城、13時1分、19,942人)
西武:000 021 100 4
楽天:001 000 31× 5
▽勝:永井(36試合7勝7敗)
▽S:小山(26試合3勝1敗14S)
▽敗:山崎(43試合3勝3敗)
▽本塁打:カブレラ25号
終盤の粘りで試合をひっくり返す"逆転に強いイーグルス"を発揮した。
負ければ今季負け越しとBクラスが決まる正念場での主役は、2安打2打点の活躍を見せた草野だ。ここ一番の勝負強さが光った。7回表で1-4。敗戦ムードが漂い始めた直後に反撃ののろしが上がった。嶋が5試合ぶりの安打で出塁。1死後、高須洋介の安打で一、二塁とした場面で打席に立つと、ライト前へ運び2点差。押せ押せムードを加速させ、一気に追いついた。8回は2死一、二塁から左中間へ決勝の二塁打。2本の殊勲打に「懸命につないでくれたので何とか打ちたかった。ファンの皆さんに喜んでもらえたらうれしい」と笑みがこぼれた。
「社会人ナンバー1の強打者」という称号を手に29歳でプロ入りした遅咲きのルーキーも、1年目の昨季は43試合の出場にとどまった。今季は三塁のレギュラーをつかみ、「最近は草野が頼り」と野村克也監督の信頼も得た。野村監督は「残り9試合? まあ、明日、来年に繋がるような終わりになっていけばいい」と表情を引き締めた後で「今日の試合はお客さんの満足度はどれくらい? 出口でお客さんにアンケートしてよ」とファンへの心配りも忘れなかった。