Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

マー君の秘めた力か? 中盤ひっくり返し逆転勝利

6回勝ち越し弾を放ったフェルナンデス

 東北楽天が中盤で逆転に成功しソフトバンクに逆転勝ちした。
先発の田中将大はこのカード5連勝で9勝目を挙げ、岩隈久志が一昨年マークしたチーム最多勝利数に並んだ。田中は4回までに5点を失ったが、中盤に打線がつながった。4回2死からリック・ショートホセ・フェルナンデスらの5連打で4得点。続く5回、憲史の同点打とフェルナンデスの2ランで7-5とした。以降は継投でリードを守りきった。


東北楽天ソフトバンク15回戦(楽天9勝6敗、18時、フルキャストスタジアム宮城、17,175人)
ソフトバンク:201 200 000 5
 東北楽天:000 430 00× 7
▽勝:田中(19試合9勝4敗)
▽S:小山(6試合0勝0敗3S)
▽敗:柳瀬(30試合2勝1敗)
本塁打:松中13号、ブキャナン11号、フェルナンデス14号


 「マー君、神の子、不思議な子」。こう言ってうなずく野村克也監督でなくとも、田中が持つ「何か」を実感した試合だろう。6回5失点ながら球団最多タイの9勝目をマーク。「打者の皆さんと救援してくれた先輩投手の皆さんに感謝したい」と謙虚に話す。
調子が上がらず4回まで5失点。だが、打線は目下のエースを見捨てない。4回に5連打で4点。5回にはフェルナンデスの2ランなどで3点。あれよという間に7-5と逆転した。田中が投げると点が入るという「神話」はこの日も健在だった。
 なぜこれほど勝てるのか。その理由が見えたのは5,6回だ。それぞれ1死一、二塁、1死三塁の窮地を招いたが、後続をぴしゃり。「あれでベンチがその気になった」と野村監督。田中は「反撃でモチベーションが保てた」と振り返る。勝敗を分けるぎりぎりの場面をどうにかしのぐ心身の強さがあってこその「不思議」らしい。捕手の嶋基宏は「ピンチになると表情が変わり、変化球が切れる」と頼もしげだ。
 ソフトバンク相手に田中は5連勝で、チームもホームでは6戦負け知らず。後半戦の成績を5勝5敗の5分に戻し、「こういう運のいいことが続くと、逆のことが続くかも」と田中は冷静だが、「今後も気持ちを前面に出した自分らしい投球をする」と力強い。8月攻勢への光明が見えた夜でもあった。