Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

朝井がプロ初完封! 楽天、ロッテに連勝

野村監督(左)に祝福される朝井秀樹

 東北楽天は先発の朝井秀樹がプロ初完封で5勝目。連勝を飾った。
朝井は緩急を生かし、3安打に抑え、三塁を踏ませない完ぺきな投球だった。1,2回は走者を背負ったが、後続を落ち着いて切り、3〜5回はいずれも3者凡退。常にストライクが先行して四球はわずか1。5回にホセ・フェルナンデスの先制ホームランで挙げた1点を守り抜いた。1-0の接戦を投手1人で完封したのは球団創設以来初となる。


●ロッテ−楽天11回戦(ロッテ6勝5敗、18時15分、千葉、21,519人)
楽天:000 010 000 1
ロッテ:000 000 000 0
▽勝:朝井(21試合5勝5敗)
▽敗:渡辺俊(16試合6勝6敗)
▽本:フェルナンデス13号


 最後の打者、ホセ・オーティズを外角低めの速球で三振に取ると、ゴムまりのような体がマウンド上でくるりと踊った。散発3安打と、朝井が文句なしの内容でプロ初完封。「最高です。言葉に表せないくらいうれしい」。笑顔がはじけた。
制球の良さが光った。「無駄な四球を出さないことだけを心掛けた」という。常にストライクが先行し、攻めの投球を貫いた。9回を投げ合った渡辺俊介のお株を奪うような90キロ台のチェンジアップも効き、緩急でロッテ打線を翻弄した。
プロ6年目。2002年にPL学園高から近鉄にドラフト1位で入団したが、制球難と精神面の弱さを指摘され、昨季はシーズン途中から2軍へ降格。今季も開幕2軍スタート。ひたすら走り込んで下半身を鍛えたことが、フォームの安定につながった。「成果が一気に出たよ。自分が完封した時よりうれしい」とは紀藤真琴投手コーチ。朝井に自信を持たせるため、登板前日に投球イメージを書かせる「明日の日記」をつけさせてきた。「よく1点差の重圧を乗り越えてくれた」と精神面の成長も喜んだ。
 岩隈久志が2勝目を挙げた翌日に、朝井が目の覚めるような投球を見せた。田中将大しか軸がいなかった先発陣だが、梅雨明けとともに光が差し始めている。