Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

”連敗ストッパー”マー君が7勝目!

ルーキートップの7勝目を挙げた田中将

 東北楽天は、投打の歯車がかみ合って、連敗を3で止めた。
先発の田中将大は8回途中まで投げ6安打1失点と要所を締め、新人では両リーグ最多の7勝目を挙げた。その後は渡辺恒樹小倉恒河本育之福盛和男とつないでしのいだ。打線は同点の4回にリック・ショートのソロで勝ち越し。5回にも2死一、三塁からホセ・フェルナンデスの左前打で1点追加。ソフトバンク先発の斉藤和巳から小刻みにリードを広げた。


ソフトバンク楽天12回戦(楽天7勝5敗、18時1分、福岡Yahoo! JAPANドーム、35,121人)
東北楽天 :001 110 000 3
ソフトバンク:001 000 001 2
▽勝:田中(16試合7勝3敗)
▽S:福盛(30試合3勝1敗16S)
▽敗:斉藤和(6試合1勝2敗)
本塁打:リック3号


 過去に「神様、仏様…」とたたえられた大投手がいたが、田中はこのチームにとって、そんな救世主と言っても大げさではない。十分すぎる結果だ。今季の命運を握るオールスター前9連戦の初戦を見事な力投で勝った。もう5度目の連敗ストッパー。直前に最下位オリックスに3連敗、借金10への瀬戸際にあるチームを包む、最悪のムードを一気に断ち切った。紀藤真琴投手コーチは「お見それしました。本当に頼れる。18歳にして相手に流れを渡さず多くの重圧の中で結果を出せるんだ」と答えた。その真骨頂が2点差の7回1死一、二塁のピンチで、ブライアン・ブキャナンを外角のスライダーで遊ゴロ併殺に仕留めた場面。田中は「今日はどうしても勝ちたかった。自分の投球を心掛け、三振にこだわらず、打たせないために投げた」と冷静だった。
 野手にいいリズムも与えた。6,7回の2度の併殺にかかわった遊撃の渡辺直人は「ゴロを打たせたい投球の意図がしっかり見える。だからこちらもいい動きで支えられる」。18番は8回先頭の本多雄一に安打を許すとぶつぶつ言いながら仏頂面で降板し、「気持ちのいいものではない」。最終回はリリーフ陣が猛反撃に遭う中、ベンチから打者ににらみを利かせた。薄氷の勝利は、最後まで試合を支配したい田中の執念が呼び寄せたのかもしれない。