ついに決着! 冥王星の行方
チェコ・プラハで総会を開いている国際天文学連合(IAU)は最終日の24日、全体会議で惑星の定義案を議決。1930年の発見以来76年間、第9惑星の座にあった冥王星を惑星から降格する最終案を賛成多数で可決しました。これによって、太陽系の惑星は一つ減って8個になった。全体会議に出席した数百人の科学者による投票で、教科書を書き換える歴史的問題が決着した。
そもそも、冥王星とはどんな惑星なのか?
冥王星とは、1930年にアメリカ・ローエル天文台のトンボーによって発見された惑星で、大きさは地球の約6分の1、重さも500分の1。衛星はカロン。月よりも小さい岩石でできた惑である。ディズニーキャラクターの「プルート」もこれからきているのだ。
では、可決された定義は一体どんな内容だったのだろうか?
太陽系惑星で必要な条件は下記の通りだ。
1.太陽を周回する
2.自らの重力で球状となる
3.軌道周辺で、圧倒的に支配的な天体
この条件を満たした「水金地火木土天海」の八つが惑星となる。軌道周辺に同規模の天体があり3番目の条件を満たさない冥王星は、惑星から外れた。冥王星や冥王星より大きい2003UB313、小惑星セレスは、惑星とは異なる「矮惑星(わいわくせい)」となる。
自分も学校の理科の授業で「水金地火木土天海冥」と覚えたのに、これがまるっきりウソの覚え方になってしまうと思うと複雑な気持ちになる。これまでも、松本零士さんの代表作「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」に冥王星が登場してきていた。
確かに、論理的には正しいのだろうが、多くの人が少年のころから抱いていた夢、心情的なものにも配慮してほしかったと思う。心構えができていないうちに突然決まってしまった感じがするのは私だけだろうか?