ライブドア・堀江社長ら逮捕 証取法違反容疑

　ライブドアグループによる証券取引法違反事件で、東京地検特捜部は今日、同社社長堀江貴文容疑者（33）らを同法違反容疑で逮捕した。
特捜部は今日、堀江容疑者を初聴取。関連会社の株価をつり上げる目的で、会社買収などの際に虚偽の事実を公表した偽計や風説の流布の疑いについて、指示・関与や違法性の認識について説明を求め、立件は可能と判断したとみられる。今後、ライブドアの粉飾決算疑惑についても追及する。IT（情報技術）時代の寵児（ちょうじ）による事件は、重大な局面を迎えた。
　ほかに逮捕されたのは、財務担当の宮内亮治取締役（38）、関連会社ライブドアマーケティング（LMD）の社長を兼ねる岡本文人取締役（38）、金融子会社ライブドアファイナンスの中村長也社長（38）ら。
　逮捕容疑は、04年10月、LMD（当時・バリュークリックジャパン）が、情報誌出版会社「マネーライフ社」を株式交換で買収すると発表した際、実際には、既にライブドアが実質支配する「VLMA2号投資事業組合」が買収済みだったのに、これを隠して虚偽事実を公表し、同年11月にLMDの第3四半期の決算短信で、架空売り上げを計上して、本来は赤字だったのに黒字と虚偽公表した疑い（風説の流布）。
　組合が持つマネーライフ株と交換するために発行された新株16万株はその後、虚偽の黒字決算を公表したことにより高騰。組合が海外のファンドに約8億円で売り抜け、このうち約6億6000万円がスイスの銀行などを通じてライブドアに還流したことが判明している。
　特捜部は、押収したメールなどから、こうしたシステムを宮内取締役が発案し、堀江容疑者が了承・指示したと判断。岡本取締役や資金面を担当するライブドアファイナンスの中村社長らも深く関与したと判断している。
　堀江容疑者は22日、自身のブログで「身に覚えがない」と証取法違反容疑を真っ向から否定。16日夕〜17日朝に行われたライブドア本社の家宅捜索に立ち会った際には、特捜部の簡単な聴取に応じ、不正との指摘について「評価の問題」などと答えたとされる。
　特捜部はこのほか、グループ会社の消費者金融「ロイヤル信販」（現・ライブドアクレジット）と結婚仲介サイト運営「キューズ・ネット」の預金など約14億2000万円をライブドア本体の利益として付け替え、本来は赤字だったのに黒字と公表した04年9月期決算などに粉飾の疑いがあるとみている。

　絶大的な支持を得た"人気者"のホリエモンは、この事件で"人気者"の座から一気に陥落してしまいました。やはり、自分の指示したであるならば、しっかり罪を償って欲しいと思います。
そして、期待して多くの株を購入した投資家やフジテレビに対しても、納得のいく対応を迫られているのだと思います。