Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

JR羽越線 特急脱線・転覆 4人死亡32人負傷

羽越線事故現場

 山形県庄内町のJR羽越線砂越北余目間で25日夜、秋田発新潟行きの特急「いなほ14号」が脱線、転覆した。山形県警や地元消防などは夜を徹して先頭車両に閉じ込められた男女2人の救出活動を続けた。しかし、26日未明、女性の死亡が確認され、死者は男女4人となった。重軽傷者は鈴木高司運転士(29)を含め32人。負傷者は、庄内町酒田市の3つの病院へ搬送された。運転士は庄内署の事情聴取で、「鉄橋を過ぎたあたりで強風が吹き、車体が浮き上がった」と話しており、突風が原因との見方が強まっている。
 現場直前の鉄橋は風の影響を受けやすい構造とされ、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は同日、鉄道局幹部と車両部門専門の宮本昌幸委員(明星大理工学部教授)ら5人を現場へ派遣。原因究明に乗り出した。
 県警によると、死亡が確認された女性2人は秋田市の無職の女性(51)と新潟県長岡市の保育士の女性(22)、秋田県にかほ市の会社員の男性(42)、秋田市秋田県庁職員の男性(34)と判明した。
 JR東日本新潟支社によると、現場は第2最上川橋梁(きょうりょう)を過ぎて約270メートルの地点。事故直後の25日午後7時16分、車掌(26)から「激しい揺れがあって、同時に緊急停止した」と連絡が入った。架線の電圧低下の時刻などから、事故発生は7時14分とみられる。また、庄内署の事情聴取で運転士は、「時速100キロぐらいで南に向け走行中、鉄橋を過ぎたあたりで西から強風が吹き、車体が浮き上がって左方向に進んで脱線した。」と話しているという。
 この事故を受けてJR東日本大塚陸毅社長は、脱線現場を訪れる方針を明らかにし、日取りについて「状況をみて判断したい。」と説明した。

 今回の脱線・転覆を起こした車両は、「485系」という旧国鉄時代から使われている特急型車両であるが、製造されたのは1980年ということで、最新の設備はあまり備わっていないのが現状だ。JRの安全体制の甘さを改めて思い知らされた事故となった。
兵庫県尼崎市で発生したJR福知山線脱線事故からわずか8ヶ月…。またこのような悲惨な鉄道事故が起こってしまったことに、鉄道ファンとしてはとても悲しいです。事故原因の早期解明が待たれます。

 この場を借りて、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

○事故現場の状況図(共同通信社 提供)

○事故車両と同型の485系JR東日本 提供)

JR東日本のお詫び文

≪写真提供 - 時事通信社