Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

楽天、終盤に突き放し連敗ストップ!

走者一掃のタイムリーを放った草野大輔

 投打がかみ合った東北楽天が広島に8-1で勝ち、連敗を3で止めた。
1点を追う3回1死一、三塁で高須洋介犠飛を放ち同点。4回に山崎武司の27号ソロ本塁打で逆転した。8回には無死満塁で代打草野大輔中越えに走者一掃の二塁打を放ち、大勢を決めた。草野は9回にも2点本塁打を放った。先発の朝井秀樹は、緩急をつける粘りの投球で6回1/3を1失点にしのいだ。好投の朝井に続き、渡辺恒樹小倉恒の救援2人も、ピンチにきっちりと後続を断った。


●広島−楽天終戦(2勝2敗、13時31分、広島市民球場、10,967人)
楽天:001 100 042 8
広島:100 000 000 1
▽勝:朝井(16試合4勝2敗)
▽敗:フェルナンデス(13試合3勝5敗)
本塁打:山崎武27号、草野3号


 甲子園球場広島市民球場と渡り歩いた交流戦最後の4試合目でつかんだ勝利。野村克也監督も、久々にぼやきを封印した。「苦あれば楽あり。強くなっていくための1週間だった」。指揮官が手応えを感じたのが4回、広島先発のジャレッド・フェルナンデスナックルボールをとらえた山崎武の勝ち越し弾と、9回に相手守護神の永川勝浩の速球を打ち返した草野の一撃だった。
 「(曲がり方は)ボールに聞いてくれだった。適当に打とうと思っていた」。試合後、球場外までの短い道のりで語る山崎武の言葉が味わい深い。「一生懸命打っても詰まるだけ。構えから力を抜いた」。ゆらゆらと迫ってくる魔球攻略だけでなく、打撃の極意を語っているようにも見えた。
 代打で8回に走者一掃の二塁打を放った草野は「速球に負けないように打った」と笑みをこぼした。野村監督がほめたのは、次の打席の2点本塁打だった。「この辺の(高めの)ボールでしょ。永川の140何キロの球を打って値打ちがある」と語った。
 阪神戦で先発下柳剛の緩い球にもてあそばれ、藤川球児らリリーフ陣の速球に力負けした楽天打線。90キロ台のナックルボールから140キロ台の速球を繰り出す広島投手陣を打ち崩したことは、一つの光明だ。山崎武以外が打点を挙げたのは4試合ぶり。「持ちつ持たれつで行きたいね」。湿りがちだった打線に奮起を促すように語った主砲は、さっそうとバスのステップを駆け上がった。