Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

楽天、逃げ切ってカード勝ち越し!

2回裏にタイムリーを放った中島俊哉

 東北楽天は序盤に逆転すると、リードを継投で守って横浜に勝利。借金を4に戻した。
先発朝井秀樹は立ち上がりこそ不安定だったが、尻上がりに調子を上げ、8回1/3を7奪三振2失点の好投。最後は福盛和男がしのいだ。打線は2回2死一、二塁から、今季初先発の中島俊哉が左翼線二塁打を放ち逆転、なおも一、二塁から渡辺直人が中前打で計3点を奪った。


楽天−横浜最終戦楽天3勝1敗、フルキャストスタジアム宮城、13時1分、20,051人)
横浜:101 000 000 2
楽天:030 000 00× 3
▽勝:朝井(15試合3勝2敗)
▽S:福盛(25試合3勝1敗14S)
▽敗:土肥(11試合6勝3敗)


 打って勝利を支えた1980年生まれの"役者"2人が試合を決めた。
主演は中島。2回2死一、二塁から逆転の左翼線二塁打を放った。現在残る楽天創設時の選手では唯一、今まで1軍の舞台を踏めなかった。2003年のオリックス入団時には契約金もなし。プロの栄光に浸れずに来た大卒5年目は「喜びを両親に伝えたい」と笑顔だった。前夜、2004年以来の昇格を告げられ、即先発出場した初打席で転がり込んだ見せ場。「チャンスをものにしよう」と内角スライダーに食らいつき2点をもぎ取った。
「この1年が最後」と覚悟を決めた今季。昨秋から下半身強化に努めた成果が出て長打力が付き、5月初めには2軍の打撃三冠にも。だが1軍との兼ね合いで、なかなか昇格できない。「正直腐りそうにもなった。でもまず結果を出し続けようと考えてきた」。いつか来る晴れの日を目指し、努力を怠らなかった。
 助演は同い年の新人渡辺直。中島の後の2死一、二塁の場面から中前打で、決勝の3点目を奪った。14日の中日戦で走塁中に右足首をねんざし、担架で途中退場したが、痛みを隠し出場していた。高齢入団だけに必死な顔で「痛いからと休んだら定位置争いに勝てない。結果が出てよかった」。
「1.5軍のやつらが頑張った」と野村克也監督はたたえた。1軍での足場を固めようとするひたむきな力が上位を狙うチームを支えている。