Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

マー君、9奪三振で連敗ストップ!

完封勝利で4勝目をあげた田中将大

 東北楽天田中将大がプロ初完封で4勝目を挙げ、チームの連敗を4で止めた。
田中は、中日先発の朝倉健太と投手戦を展開。立ち上がりこそボールが先行したが、速球、変化球ともに切れは十分。再三ピンチを招いたが、ここ一番の集中力で要所を締めた。打線は8回、朝倉をとらえ、安打と2四球で1死満塁とし、代打草野大輔、鉄平の連続適時打などで一挙4点を挙げた。


楽天−中日3回戦(楽天2勝1敗、18時、フルキャストスタジアム宮城、16,304人)
中日:000 000 000 0
楽天:000 000 04× 4
▽勝:田中(12試合4勝2敗)
▽敗:朝倉(13試合3勝5敗)


 4勝目は中日相手にプロ初の完封劇でつかんだ。「今日は100点あげてもいいかなと思うぐらい。チームの連敗も止まったし」。鬼気迫る150球で新たなステージの扉を開けた18歳があどけなく笑った。
4点リードの9回に、2死一、二塁のピンチを招いた。中日・中村公治に速球勝負を挑んだ末に四球。しかし慌てず騒がず、続く井端弘和を三振に。スタンドを冷や冷やさせたのもワンマンショーのスパイスにすぎなかった。速球が打者の手元でびゅっと伸び、自己最速の151キロをマーク。得意のスライダーも切れた。同じ腕の振りで幻惑し9奪三振。初回と8回にも2死満塁、6回2死三塁など、何度も窮地に立たされたが、相手をたじろがせる気概が感じられた。
もっとも、野村克也監督に握手を求められた直後、「バカ」と頭をたたかれた。「完封はうれしいけど、監督に怒られたので複雑な気持ちです」。試合後は反省しきりだったが、マウンドでの強気な姿勢は何とも頼もしい。
 高卒ルーキーが6月までに4勝を挙げたのは松坂大輔(西武⇒レッドソックス)以来だが「まだ通過点。チームのためにどんどん勝っていきたい」。指揮官も「安全、安心の欲求を満たしてくれた」と賛辞を惜しまない。プロという名の大海を着実に突き進んでいる。