北上線にSLが帰ってくる！

　JR東日本盛岡支社は「北東北デスティネーションキャンペーン（北東北DC）」のオープニングを飾るイベントとして、7月に北上線の北上〜横手間で、"デゴイチ"の愛称で親しまれているD51型蒸気機関車を「SL北東北DC号」と名付け、2日間限定で運行すると発表しました。北上線を蒸気機関車が走るのは、17年10月以来約2年ぶりで、主催する岩手・秋田県際交流実行委員会でも、沿線の各広域振興局から交付される資金を活用して関連行事を催す予定だ。

　運行されるSLは、昭和15年11月に製造されたD51-498号機で、7月1,2の両日北上線北上〜横手間を1日1往復する。黒煙を上げて豪快に疾走する往年の雄姿の再現は、鉄道マニアだけでなく、広く人気を誇っていることから、今回も話題となりそうだ。全車指定で切符は運行の1カ月前に発売される。
　時刻は、往路は午前9時11分に北上駅を出発し、藤根・和賀仙人・ほっとゆだ・相野々の各駅に停車し、11時29分に横手駅に到着。復路は13時29分に横手駅を出発し、往路と同じ各駅に停車しながら、15時53分に北上駅に到着する。北上線では、北上市や横手市など沿線市町村の提案により、14年から16年まで北上〜横手間を3年連続で走った「SL錦秋湖号」に続く運行となる。

　このキャンペーンでは、この他7月21,22の両日に大船渡線の一ノ関〜盛間で旧型客車を使用した「レトロむろね号」が運行されるほか、「びゅうコースター風っこ号」が8月から9月までの間に期間限定で、北上線・釜石線・八戸線の各線で運行される。