Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

楽天、延長制して”ぐうぃっと”勝利! 初の5連勝

ウィットを迎える楽天ナイン

 東北楽天が3-2で延長戦を制し、球団史上初の5連勝を達成。日本ハムと並び同率4位に浮上した。
2-2の12回、四球と犠打失策などで無死一、三塁とし、ケビン・ウィットが中犠飛を放ち、無安打で勝ち越した。初回も2失策などで一、三塁から、重盗を決めて先制。相手のミスを逃さなかった。先発田中将大は6回2/3で5四球と制球に苦しんだが1失点。終盤2回を抑えた福盛和男が2勝目を挙げた。


日本ハム楽天10回戦(日本ハム6勝4敗、18時1分、東京ドーム、15,910人)
東北楽天:100 010 000 001 3
日本ハム:000 000 110 000 2
▽勝:福盛(14試合2勝8S)
▽敗:武田久(18試合1勝1敗2S)
本塁打:田中幸4号


 球団史上初の5連勝を飾った今日の一戦。ここ一番で楽天が見せたのは、野村克也監督が常々口にする頭を使った「無形の力」だった。わずか4安打での勝利に「こういう野球が好きや。無安打で2点か。5連勝は楽天だと大記録だな」と疲れ切った表情の中に、指揮官はちらりと笑みを浮かべた。


 まず初回の攻撃。渡辺直人が失策で出塁すると、高須洋介に初球からバスターエンドランのサイン。投ゴロだったが、慌てた日本ハム先発ライアン・グリンが二塁に悪送球する。礒部公一の右飛で1死一、三塁とした後、山崎武司が空振り三振。このタイミングで奇襲が決まる。一走高須がスタートし、二塁でタッチを逃れる間に、3走渡辺直が本塁を陥れた。12回の決勝点も足を絡め、無安打で奪った。昨季随所で見られたエンドランや重盗だが、ベンチはあえてここまで封印していたようだ。首脳陣は「相手チームは今年の楽天は手堅いと思っていたはず。そろそろチャンスだった」と明かす。
守りでもベンチワークが生きた。先発田中の疲れが見え始めた5回、先頭の森本稀哲をストレートの四球で歩かせ、続く田中賢介の初球。「ここは外せ」。野村監督の指示が的中する。捕手の嶋基宏が難なく盗塁を試みた森本を刺し、流れを渡さなかった。
 終わってみれば4時間22分の熱闘。「一つ一つの勝利が難産だよ」と振り返った橋上秀樹ヘッドコーチらにも充実感がにじんだ。