年の瀬の惨事…親子3人死亡 秋田・泥湯温泉

　29日午後5時10分ごろ、湯沢市高松の泥湯温泉にある「奥山旅館」から、「宿泊客4人が屋外に倒れている」と119番通報があった。
4人は東京都豊島区西巣鴨、東大助手の男性（47）と妻（42）、長男（8）、二男（6）。4人とも心肺停止状態で市内の病院に運ばれたが、妻と2人の子どもは午後8時すぎ、男性も翌日の午後、それそれ死亡が確認された。湯沢署や湯沢雄勝広域市町村圏組合消防本部などは温泉から出た硫化水素ガスによる中毒が原因とみて調べている。
旅館や消防本部などの話では、妻と子ども2人が午後3時ごろから屋外で遊んでいたが、午後4時半ごろになっても戻らなかったため、男性と旅館の従業員が外に出て付近を探したところ、旅館から30メートルほど離れた駐車場付近のくぼ地に、妻と長男君がうつぶせになって倒れていた。次男は立って頭を出した状態だったため、男性が助け出そうとしたが、その男性も前のめりになって倒れたという。男性と次男は従業員が、妻と長男は駆け付けた消防本部救助隊員が運び出した。
くぼ地は直径約2メートル、深さ約1.5メートル。くぼ地の下には温泉水が流れるせきがあった。従業員によるとせきは普段、雪で覆われ、くぼ地もなかったという。消防本部では、温泉の熱で雪の中に空洞できたため、雪の上を歩いているうちに3人が落ち、くぼ地にたまった硫化水素ガスの中毒にかかったとみている。この一家は、27日から3泊4日の予定で旅館に宿泊していた。

　年の瀬にまさかの惨事が発生してしまいました。私の地元湯沢市でこのような痛ましい事故が起こってしまったことはとても悲しいです。
この場を借りて、亡くなられた方にご冥福をお祈りいたします。

＜写真提供 - 秋田魁新報社＞