Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

楽天、4本塁打で横浜を突き放す!

7回まで1失点に抑えた山村宏樹

 東北楽天は投打がかみ合い横浜を下した。
打線は2回、リック・ショートのソロ本塁打で先制すると、4回には山崎武司ホセ・フェルナンデスのソロで3-0。7回2死一、二塁から高須洋介の中前打で4-0とし、その後も山崎武の2ランなどで加点した。先発山村宏樹は速球、変化球ともに切れがあり、7回まで1失点。以降は渡辺恒樹朝井秀樹福盛和男のリレーでリードを守った。


●横浜−楽天1回戦(楽天1勝、14時、横浜スタジアム、24,378人)
楽天:010 200 112 7
横浜:000 000 103 4
▽勝:山村(6試合4勝0敗)
▽S:福盛(18試合3勝10S)
▽敗:土肥(9試合5勝2敗)
本塁打:リック1号、山崎武20号・21号、フェルナンデス9号、佐伯2号・3号


 力と技の2発だった。山崎武が20、21号を放ち、5月で早くも昨年の本塁打数(19本)を超えた。
21号は9回。横浜・那須野巧にタイミングを狂わされていたが、フルカウントまで粘って合わせた。「直球に負けないよう振り抜いた」という当たりは、左翼席の楽天ファンに見上げられながら場外へ消えた。4回の20号は技ありの一発だ。2球目で外角ボール気味のシンカーをストライクにされ「もう一球来る」と予想した。その通り、3球目は外へのチェンジアップ。泳ぎながら左翼席へ運んだ。「狙い通り」としてやったりの表情だ。
 試合前は高校の先輩、横浜・工藤公康から「頑張っているな」と声を掛けられたという。「交流戦が始まって一発が途絶えていたので良かった。あとは中日戦。自分が育ったチームにアピールしなきゃね」と意気込んだ。

まさに"若手のお手本"、山村7回1失点で4勝目!

 今季2度目の先発となった山村が7回83球1失点で4勝目を挙げた。「意地で投げた」と、永井怜田中将大ら若手投手が台頭する中、13年目の右腕は自身の存在感を示せたことを喜んだ。
ブルペンでは不調だったが、「その方が丁寧に投げようと思う」という言葉通り本番ではうまく修正。140キロ台半ばの速球が切れ、速球と同じ軌道のシュートとフォークでバットのしんを外し凡打の山を築いた。内野ゴロは8。真骨頂の打たせて取る投球だった。7回、佐伯貴弘にソロ本塁打を浴びたが、野村克也監督は「テンポ、リズム、コントロールとも満点に近かった」と絶賛。紀藤真琴投手コーチも「5回で51球。若手のお手本になる」と手放しの喜びようだ。
 エース岩隈久志一場靖弘が離脱する状況下で、先発のコマ不足は深刻。そんな中、昨季チームトップタイの7勝を挙げた山村にかかる期待は増すばかり。今季初先発の日本ハム戦(17日)でも勝利するなど、ベンチの信頼は日ごとに高まる。4勝はチームトップ。「まだ5月ですから」と平静を装うが、この日の白星でチームの借金は2に減り、勝率5割が目前に迫った。交流戦4試合で3勝1敗で5月の勝ち越しも決めた。ベテランがさらに活躍すれば、楽天は"台風の目"ではすまない存在になる。

リックが今季初ホームラン!

 楽天本塁打攻の口火を切ったのは意外にもリック。今季1号が好投の山村を支える先制弾となった。
2回の打席の初球だった。「直球だと思う」という外角の球を、逆らわずに右へ。風にも乗って最前列に飛び込んだ。「先制点が欲しい場面。打てて良かった」と喜んでいた。